中村文則さんの作品が大好きなのでその中の「銃」という本の感想

主人公の大学生がある日、自殺した死体から銃を拾ったことで非日常に変わり、人を殺す為に作られたその美しい銃から使命感を感じ 取り憑かれる物語

読んでる間ずっと緊張しのめり込んでいくほど恐怖感に襲われ、読み終わった後ひどく疲れていた。その本と同じような文章になってるのは小説あるある・・・?まあいいや。

怪我をしてもうすぐ死んでしまいそうな子猫が草むらから出てきて、主人公がもう苦しまなくていいんだよ今楽にしてあげるね。って撃って、嬉しそうに走って行く所を読んでたら自分の体が強張ってた。自分がそれをしてしまったような気がして、読むのを止めてコーヒーを流しこむと安心した。

最後がスゴい良かった。良くないけど、まさか!と思わされた。やっぱり中村文則さんすごいと思った。

自分は実はとても恐ろしい人物なのでは…と見失うほどで誰かにこの本について直接伝えたい衝動に駆られたけど、以前 他の本を これ読んでみて!と渡して感想を聞いても全然話してくれなくて、ちゃんと読んでくれなかったんだ…とショックだったので もうそんな事はしないと決めていたのを思い出した。

 

中村文則さんの本に出会ったのはテレビでピース又吉が本を紹介してて気になって買ったことがきっかけです。ピース又吉本人が書いた本も気になる。

 

 

銃 (河出文庫)

銃 (河出文庫)